定期か終身か、改めて考える医療保険の選び方と保険料の払い方

「公的医療保険に入っていれば心配ないのでは…?」
このように考えている人は意外に多いのではないでしょうか。しかし先進医療や入院時の個室の選択、少人数部屋で加算される差額ベッド代などは、公的医療保険の対象外となります。そこでカバーされない治療や保障が、将来必要にならないとも限らないのです。

そのときに頼りになるのが民間医療保険。ただし民間医療保険には保障内容や保険料の支払い方法にはさまざまなパターンがあるので、どれを選ぶべきか悩むところです。

【目次】
◆ どれを選ぶ? 医療保険の定期か終身か 定期の更新型・歳満了と終身の比較
◆ 定期型のメリット・デメリット: 更新、歳満了それぞれの違い
◆ 終身医療保険のメリット・デメリット: 保険料は終身払いがベスト?
◆ 保障は終身必要? 年金生活でも保険料を払い続ける?
◆ 保険料だけで決めずに、内容をよく考えて

 

どれを選ぶ? 医療保険の定期か終身か 定期の更新型・歳満了と終身の比較

民間医療保険は大きく分けると、一定期間だけ保障が得られる「定期型」一生涯の保障が得られる「終身型」の2つがあります。それぞれの内容は次のようになります。

定期型

10年、15年など保障期間が決まっており、80歳や90歳など所定の年齢まで自動的に更新できる「更新型」と、「65歳まで」「80歳まで」というように所定の年齢まで更新なしで保障される「歳満了型」があります。

「更新型」は、更新するたびにそのときの年齢と保険料率で保険料が再計算されるため、支払額は少しずつ上がっていくことになります。ただし、若いうちは保険料が抑えられます。

終身型

保障は一生涯続きます。保険料を一生支払う「終身払い」と、決まった期間や年齢で払い終える「短期払い」があります。加入時の保険料は「終身払い」「短期払い」のいずれもずっと変わりません。

このほか医療保険ではなく、終身保険などに疾病入院特約といった医療保障を特約として付加して医療保障を確保する方法もあります。その場合、特約の保障は80歳までのものや、終身継続するものがあるので、約款などで確認してみてください。

定期型のメリット・デメリット 更新、歳満了それぞれの違い

100歳を超える人が6万人超(平成27年9月1日現在)という日本では、定期型の医療保険は不十分に感じられるかもしれません。しかし一定の期間、それに応じた合理的な保険料で保障が得られるのが定期型です。その特徴を生かした利用の仕方も検討してみましょう。

更新型

とくに若い人にとって保険料の安さが魅力です。「収入が安定しない」「結婚したばかり」「子どもが産まれたばかり」というように、これから生活が大きく変わるかもしれない人や、保障は必要だが家計に余裕がなく保険料はできる限り抑えたい人は、手軽に入れる更新型の医療保険という選択肢もあります。
更新時期がやってきたら、細かく契約内容を見直すとよいでしょう。

「それなら若いうちは保険料が安く、更新のたびに細かく見直せる定期型のほうがお得なのでは?」と感じる方も多いと思いますが、更新型では契約前にチェックしておきたいのが更新後の保険料です。

毎月支払う金額は更新時の年齢によって算出されるため、更新のたびに保険料は上がるしくみになっています。若いうちはよくても、更新を重ねて高齢になった頃には予想外に保険料が高くなっていた…というケースもあるでしょう。

更新型は一定の年齢までは更新できますが、保障を受けることができなくなる年齢が決められています。また60歳や70歳以上は入れないものもあります。定期型と終身型、両者の特徴を理解した上で、若いうちは定期型に加入し、40代以降は終身型というように医療保険を使い分ける人もいます。

歳満了型

保険料は一定ですが、条件が同じであれば更新型に比べて加入当初の保険料は高くなります。保障期間は終身でなくてよいが、保険料は変わらない方がよいという人に向いています。

定期型は、必要な期間だけ加入することができます。すでに終身保険に加入している人でも、子どもが生まれて成人するまでの間や、現役で働いている期間の所得補償として、保障を厚くしたいときには、定期型の医療保険も所得補償保険とともに検討してみるとよいでしょう。

終身医療保険のメリット・デメリット 保険料は終身払いがベスト?

終身型には保険料を一生支払う「終身払い」と決まった期間や年齢で払い終える「短期払い」があります。ここでは支払い方の特徴をみていきましょう。

終身払い

短期払いに比べると毎月の保険料が割安になります。その代わり、保障を受けるためには一生涯ずっと払い続ける必要があります。仕事や年金など老後も安定した一定の収入が見込めるなら、「長い期間で、毎月の保険料が安い」終身払いでも問題ないでしょう。

短期払い

「短い期間で保険料を払い終える」ため、終身払いより毎月の保険料は高くなります。ただし、払い終えたらそれ以降保険料はかからず、保障は一生涯という安心感があります。払い終えてから長生きした場合は、終身払いよりお得になります。

終身払いと短期払い、どちらにもメリットとデメリットがあります。両者の特徴をよく理解した上で、無理のない損をしない支払い方法を選ぶのがよいでしょう。

保障は終身必要? 年金生活でも保険料を払い続ける?

何かあるかわからない人生。老後もいきいきと自立した毎日を送るためには、いざというときの備えをしっかりしておきたいものですよね。今回はそんな備えの一つ、民間医療保険の種類や支払い方法についてご紹介してきました。

自分はどういう保険を選べばよいのか、また無理のない損をしない支払い方法はどれなのか。保険商品一つひとつにメリットとデメリットがあるように、選択の答えは一人ひとり違います。

たとえば将来の年金生活に不安があるという場合には、働いて収入のあるうちに短期払いで支払いを終了させておけば、老後の安心は増えるでしょう。一方、老後に備えてしっかりとした資産形成をして、貯蓄が少ない若いときだけ定期型を契約するという選択肢も出てくるでしょう。また、年金収入が見込める場合は、毎月の負担を少なくする代わりに生涯払い続けるほうが無理がないという人もいるでしょう。

病気になったときに頼りになる、経済的・精神的な安心を与えてくれる医療保険は、保険単体でどうするかと考えるのではなく、老後に向けての資産形成やライフスタイルの中で、自分にとってどういう選択が一番フィットするのか、じっくり確認してから選ぶことが大切なのです。

保険料だけで決めずに、内容をよく考えて

保険の契約というと、つい毎月の保険料が安い商品に目が行きがちですが、支払い方法や保障内容、保障期間といったところもしっかりチェックして、自分に合った商品を選びたいものですね。

「一度契約すると、ついそのままほったらかしに」「実は保障内容をよくわかっていない」「何となく契約更新をしている」という声が多い保険の世界ですが、いざというときに必要な保障を受けるためにも、契約後も定期的に担当者と相談しながら、自分に必要な保障をメンテナンスするのがおすすめです。

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