ホントに入れる? 持病があっても加入できる医療保険の基礎知識

医療保険と言えば、かつては健康な人限定でしたが、最近は病状によっては加入できる保険が登場。それが「持病があっても入れる医療保険」です。

一般の保険に比べると、加入条件が緩和され、既往症(今までにかかった病気)があっても加入しやすくなっています。また条件さえクリアできれば、一般の保険に加入することも可能。

今まで保険をあきらめていた人でも大丈夫。それぞれの保険の特徴や加入条件など詳しくご紹介します。

健康に自信がないからこそ医療保険が必要

野口麻美さんは41歳の独身女性。出版社勤務です。40歳を過ぎて体力の衰えを感じ、最近は胃の不調が続いて、人間ドックの受診を考えているところ。

実は彼女は32歳のとき大腸がんを患った経験があります。幸い初期のがんだったので、内視鏡手術でポリープを切除。その後、再発・転移もなく、5年後、無事に寛解(かんかい)となりました。

一度大病しただけに、医療保険の必要性を痛感。今後の再発や他の病気になったときのことを考えると、20代から入っている共済系保険では心もとないので、より充実した保障の保険に入りたいと思っています。「持病があっても入れる保険」のCMを最近よく目にしていますが、本当に入れるのか心配です。

麻美さんが心配するように、医療保険を検討したけれど、「入院・手術をした」「持病がある」など、病歴のため加入できなかったケースが昔はよくありました。

一般の医療保険に加入しにくいのは、入院の可能性が高い病気です。代表的なのは、がん、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病、慢性肝炎、腎不全、うつ病など。

過去にはこうした病気の方は、告知なしの「無選択型※1 」の保険を選ぶしかありませんでした。そこで最近注目されているのが「持病があっても入れる」保険=「引受基準緩和型(限定告知型)」。健康不安があるからこそ保険が必要という、麻美さんのような方たちのニーズに応えた保険と言えます。

※1 健康状態の告知なく、健康状態にかかわらずに加入できる保険

持病があっても入れる医療保険「引受基準緩和型保険」ってどんなもの?

「引受基準緩和型」の説明の前に、まずは医療保険についての基礎知識として、医療保険には告知条件によって、「一般の保険」、「簡単な告知で入れる引受基準緩和型」、「告知が不要な無選択型」という3つのタイプがあることを覚えておきましょう。

注:医療や生命保険では加入時に、健康状態を保険会社に申告する必要があり、これを「告知」と言います。

「引受基準緩和型」は、告知事項が少ないので、健康に不安がある方でも入りやすいよう、敷居が低く設定されています。
また既往症の再発や悪化による入院・手術も保障されるというメリットがあります。

一方、次のようなデメリットがあります。

*保険料が一般の保険より高い。(健常者に比べて入院の確率が高い人も加入できる保険なので、保険会社にとってリスクが大きく、その結果、保険料が割高になっています)
*告知事項の内容によっては入れないこともある。
*保険金の上限が一般の保険より低い。
*加入して一定期間は保障額が削減される。

告知事項はおおむね以下のとおりです。この3項目に該当しなければ、ほぼ申し込むことができます。

1.最近3か月以内に、医師に入院または手術を勧められたことがあるか。
2.過去1年以内(保険によっては2年以内)に入院や手術を受けたことがあるか。
3.過去5年以内に所定の病気(がん、上皮内がん、肝硬変など)で入院または手術を受けたことがあるか。

告知の対象になる病気の種類は、保険各社によって違いがあり、脳卒中、心筋梗塞、狭心症、糖尿病などを含めている会社もあります。

さて麻美さんですが、がんの手術は9年前。術後5年は過ぎ、その後、入院・手術や治療もないので、引受基準緩和型の保険に入れる道筋が見えてきました。

保険料が安く保障が手厚い「一般の医療保険」への加入も視野に入れて

医療保険は
1. 一般の保険
2. 引受基準緩和型
3. 無選択型

の順に保険料が高くなります。そして保障内容はこの順にパフォーマンスが下がっていきます。価格や内容を総合的に判断すると、最も好条件なのは一般の保険となります。

「既往症があるからこの保険しか入れない」と思い込まず、一般の保険にもチャレンジしてはいかがでしょう。もしかしたら加入できるかもしれません。

一般の医療保険に加入できる可能性を探ってみる

*保険の審査基準は保険各社で違うので、ある会社では加入を断られても、他の会社ではOKということもあります。また、保険の告知事項に自分の既往症が入っていなければ、加入できる可能性もあります。下記に挙げた3点をポイントに、複数社の保険をチェックしてみましょう。

*病気が原因で以前は入れなかった保険でも、時間の経過によって病状が改善し、今はその保険の告知事項に該当しなくなっているということもあります。

*割増保険料を払ったり、一定期間は保障額を削減したりという条件(特別条件)をつけて、一般の保険に加入できることもあります。

*「部位・疾病不担保」の特約をつけるという方法もあります。部位不担保とは、既往症に関係する部位の病気治療は保険対象外ですが、それ以外の病気なら保障するもの。

誰でも入れる無選択型は内容をよく見ることが大切

無選択型」は告知なし、無審査で誰でも加入できる保険ですが、最も保険料が割高で、保障内容も制限されます。さらに既往症の再発や悪化による入院・手術は保障対象外の場合があります。

以上を踏まえ、まずは一般の保険、次に引受基準緩和型、それでダメなら無選択型の順に3段階で検討することをおすすめします。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

LAIFの人気記事をお届けします。

Writerこの記事を書いたライター

LAIFadmin

あわせて読みたいこちらもあなたにおすすめです

ホントに入れる? 持病があっても加入できる医療保険の基礎知識 ページTOPへ戻る