誰もが迎える死に備えて、生前にしておくべき死後の準備「終活」

【監修: R&C株式会社 ファイナンシャルプランナー 菱村真比古】

人生の終わりは老後とは限りません。突発的な不幸や病気など、年齢に関係なく起こります。
もしものときのために、死後に発生する必要な手続きや、生前にしておくべきことを知っておきましょう。
残された家族や親族が困らないように、準備できることをみていきます。

【目次】
◆ 亡くなったら終わりではない!
◆ 終活の第一歩、生前整理をしておこう
◆ 生前契約サービスを利用するという手も
◆ 残された家族が金銭的苦境に陥らないように

 

亡くなったら終わりではない!

人が亡くなると、さまざまな手続きが発生します。どのような手続きがあるでしょうか。
ざっと列挙してみましょう。

  • 担当医から死亡届提出のために必要な死亡診断書の受領
  • 遺体を引き取る手配
  • 葬儀・火葬に関する手続き
  • 納骨に関する手続き
  • 市区町村役場に死亡届を提出し、埋火葬許可証を受領
  • 入院・入居費の精算などの諸手続き
  • 国民健康保険や介護保険などの資格抹消手続き
  • 国民年金や厚生年金などの資格抹消手続き
  • 印鑑登録証、運転免許証などの返納手続
  • 住民票や戸籍の変更
  • 勤務先の企業や機関の退職に伴う各種手続き
  • 不動産契約の解約
  • 公共サービス等の解約・精算手続き
  • 住民税や固定資産税の納税手続き
  • 銀行預金、生命保険の手続き確定申告
  • SNS・メールアカウントの削除

これだけの手続きを、短期間で処理しなくてはならないのです。
残された人の負担はかなり大きいものとわかります。

終活の第一歩、生前整理をしておこう

遺品の整理や財産などは、主に残された家族がすることです。
終活の一歩としての身辺整理や断捨離。
本人しか知り得ない事柄や希望など、エンディングノート*1や法的に効力のある遺言書を生前に用意しておくと、家族が困らなくて済みます。

エンディングノートは、伝えておきたいことをまとめておくものです。
既往症、終末期医療についての希望、貴重品や保険の情報、友人や知人の連絡先など、緊急時に必要なものを書いておきます。
遺品の整理や遺言書についても明らかにしておくと安心です。

法的な手続きが必要なことは、公証人や司法書士、弁護士などの専門家へ依頼して遺言書を作成しましょう。

*1エンディングノートについて https://shukatsu.nifty.com/endingnote/

 

生前契約サービスを利用するという手も

独身者の死後の手続きは、主に親族が行うことになります。
しかし親族と疎遠、負担をかけたくないといった場合もあるでしょう。
そんなときのために生前に契約を結び、さまざまな手続きを行ってくれるサービスがあります。

「死後事務委任契約」といわれるもので、葬儀から納骨、死後に発生する事務処理、身辺整理など、契約を結ぶことによって第三者が代行してくれます。

また病気をした際の介護のお願い、死後の手続きや喪主となって指定通りの葬儀を行ってもらうなど、条件をつけて財産を遺贈することできる「条件付き財産遺贈」があります。
いずれも相続の手続きをスムーズに済ませ、トラブル回避に繋がります。

家族や親せきなど身寄りがなく、突然亡くなった場合は各自治体が対応します。
遺体の火葬や遺骨の引取り、財産を相続する可能性がある人を探します。
もし見つからない場合は自治体から委託された「財産管理人」が処理します。

 

残された家族が金銭的苦境に陥らないように

健康で若い人にも、事故や急性の疾患などで突然死が訪れることも。
働き手を失った家族が困らないよう、死亡保険を検討しておきましょう。家族のためにできる死後の準備ともいえます。

保険には、「掛け捨て型」と「貯蓄型」がとあります。

代表的な商品は、掛け捨て型では、「収入保障保険」。
主に家族の生活費など大きな保障が必要な時に加入する保険で、年金という形で毎月給付金を受け取れます。
割安な保険料で大きな保障が得られる、保障内容が合理的といった点がメリットです。

貯蓄型では、「終身保険」。
保険料を払い続けると解約返戻金が貯まっていき、死亡保障も確保されている保険です。
長生きした際に保険料が無駄になりづらい、契約者貸付制度によって保険会社からお金を借りることができるといった点がメリットです。

死亡保険は、残された家族の経済的な支えとなります。よく内容を吟味して、もしもに備えておくことは大切です。
終活は、生前の身辺整理や断捨離。自分の人生の終わり方を決める機会でもあります。
家族や大切な人を思いながら、できることから少しずつ、準備を進めていきましょう。

監修者プロフィール

R&C 菱村真比古

R&C株式会社 菱村 真比古(ひしむら まさひこ)
中高の教員免許を持つ異色のファイナンシャル・プランナー。結婚や住宅購入のほか、社会保険制度が複雑に絡むライフプランをシンプルに紐解きます。柔軟かつ合理的な相談対応力で活躍中の「女性の人生を豊かにクリエイトするお金と保険のエキスパート」です。

得意分野 : ライフプランニング、住宅ローンアドバイス、相続の準備と対策
保有資格 : トータル・ライフ・コンサルタント(生命保険協会認定FP)、ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定)、DofD認定プロデューサー(T-PEC社認定)、住宅ローンアドバイザー(一般社団法人住宅金融普及協会)、公的保険アドバイザー®

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Writerこの記事を書いたライター

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