貯蓄型保険には万が一の時の保障を確保するという目的の他に、
老後に備えての蓄えをしておくという側面があります。
実は貯蓄型保険には単なる貯金よりも貯蓄手段として優れている点があるのです。
しかし、貯蓄型の保険にもさまざまな種類が存在します。
もし、契約の内容をよく理解せずに自分に合わないタイプの保険を選んでしまった場合、
将来思わぬ損をしてしまうことにもなりかねません。
そこで、貯蓄型保険の選び方や比較する際のポイントなどについて説明をいていきます。
どんなメリットがある?貯蓄型保険に入ることの利点
最初に、貯蓄型保険の一般的なメリットについて確認をしておきましょう。
まず、ケガや病気などの際には保険金が支払われる一方で、
満期になったり、途中で解約したりしてもお金が戻ってくるという点が挙げられます。
掛け捨てタイプの保険の場合は支払った保険料は一切戻ってこないので
これは大きなメリットだと言えるでしょう。
それに、貯蓄型保険は貯金と保険を一元化して行えるため、
貯金は貯金、保険は保険と別々に考えなくてよいのも魅力です。
また、貯金よりもより多くお金を増やせる可能性が高い点も見逃せません。
貯金の場合、たとえ定期預金でも数十年間お金を預けてつく利子は微々たるものです。
それに対して、貯蓄型保険はうまく選べば銀行の利子よりもはるかに大きな上乗せが期待できます。
他には、貯金に比べてお金が貯まりやすいという利点もあります。
普通に貯金をしていると、ついつい貯蓄に回さずに欲しいものに使ったりしがちです。
しかし、貯蓄型保険の場合は毎月支払うお金が決まっているので計画的にお金を貯めていけるというわけです。(※1)
『※1 【いつでも保険相談ナビ】 5分でわかる貯蓄型保険の3大メリット/デメリット http://www.hoken-buffet.jp/news/knowledge/saving』
貯蓄型保険を選ぼう!選び方のコツは?
貯蓄型保険を選ぶ際に重要なのは、自分が何のために保険に入るのかを明確にしておくことです。
例えば、保障をメインに考えるのか、
貯蓄をメインとして考えるのかによっても入るべき保険は変わってきます。
また、貯蓄がメインの場合でも、元金を堅実に増やしていきたいのか、
多少のリスクがあってもよりお金が増える方がよいのかという選択肢があります。
もし、リスク込みでお金を大きく増やしたいのであれば
利率の良い外国のお金で保険料を運用する外貨建保険がありますし、
堅実にお金を増やしたいのであれば満期まで払い切ると返戻金の額が一気に跳ね上がる
低解約返戻型終身保険などもよいでしょう。
ただし、ここで気をつけてほしいのは保険料の額です。
大きなプラスを期待して保険料の高いものを選んでしまうと、
払い切れなくなって途中解約ということにもなりかねません。
そうなると、戻ってくるお金は今まで支払った保険料よりも遙かに少ない額になってしまいます。
確かに、貯蓄型保険は元金を増やすという点において貯金よりも有利な場合が多いのですが、
それは保険料を最後まで払いきれればの話です。
その点を十分認識し、保険料は無理なく支払える額に設定しておくのが賢明です。(※2)
その他には、物価変動の問題があります。
支払われる保険金の額が保障されていても、
極端な話、物価が契約時の10倍になってしまうと受け取った保険金の価値は
本来の10分の1になってしまいます。
これではなんのために保険に入っていたのか分かりません。
そのリスクを回避するためには積立利率変動型の保険がおすすめです。
保険会社は将来支払う予定の保険金のために積立を行っています。
その積立金の利率を市場金利に合わせて変動させていくのが積立利率変動型です。
このタイプの保険を選ぶと極端なインフレが起きても保険金もそれに合わせて
増加していくというメリットがあります。
その代わり、デフレで金利が下がると保険金も減ってしまうことになりますが、
このタイプの保険にはこれ以上保険金の額は下がらないという最低保障がついています。
その際の金額などを確認し、トータル的になるべくリスクの低いものを選ぶのがよいでしょう。(※3)
『※2 【保険の教科書】 貯蓄型保険でお金を貯めるときに必ず知っておくべき知識と選び方 http://hoken-kyokasho.com/tuitate-hoken』
『※3 【保険コネクト】 保険金が変動する積立利率変動型終身保険の仕組みと注意点 https://hoken-connect.jp/columns/141/』
貯蓄型保険選びで悩む… 比較の方法は?
同じ貯蓄型の保険でもそれぞれに一長一短があり、
どれを選んだらよいのか悩んでしまうケースは多いでしょう。
そんな時に注目してほしいのが返戻率の高さです。
そもそも、返戻率とは何かというと、解約した時に戻ってくる金額の割合です。
例えば、今までに保険料を1000万支払っていたとして、
解約して800万円が戻ってきた場合は返戻率80%ということになります。
貯蓄型保険の場合、満期まで保険料を払い続けると返戻率は基本的に100%を超えます。
しかし、どの程度超えるかは保険の種類によってさまざまなので、
貯蓄を目的として保険に入るのであれば返戻率がなるべく高いものの方がメリットも大きいというわけです。
したがって、貯蓄型保険を選ぶ際には、まず返戻率を比べてみて、
そこから候補を絞っていくことをおすすめします。(※4)
『※4【【がん保険ブリッジ】 返戻率って何?返戻率の高い保険はココ!おすすめの終身保険5選 http://hoken-bridge.jp/henreiritu-hoken/』
利率がアップする!貯蓄型保険の賢い契約方法
少しでも多く貯蓄をするためには確かに保険選びが重要です。
しかし、保険を選んだからといってそれで終わりというわけではありません。
同じ保険でも契約内容によって返戻率が変わってくるからです。
例えば、保険料は月払いにするのが一般的ですが、
実は年払いにした方が返戻率が高くなってお得なのです。
また、保険料は長い間かけて少しずつ払うよりも
短期で一気に払ってしまった方がやはり返戻率が高くなります。
しかし、一番よいのは契約時に保険料を一括して払ってしまうことです。
そうすると、前納割引が適用されて保険料の総額が下がる分、返戻率が上がることになります。
すべてを一括して払うのが難しい場合でも一部前納という方法もあるため、
資金に余裕のある方は検討してみてはいかがでしょうか。(※5)
『※5 【保険の教科書】 貯蓄型保険でお金を貯めるときに必ず知っておくべき知識と選び方 http://hoken-kyokasho.com/tuitate-hoken』