生命保険について考える… 「入らない」という選択もある?

日本における生命保険の世帯加入率はおよそ90%とかなりの高さに達しており、加入するのが当たり前といった状況になっています。しかし、一方で、生命保険には無理に入る必要がないという意見も存在します。実際はどうなのか、気になる人も多いのではないでしょうか。そこで、そもそも生命保険とはどういった場合に必要とされるのかを考え、その上でどのような立場の人であれば加入しておいた方がよいのかについて解説をしていきます。(※1)

 

 

生命保険は必要?入らないという選択肢

 

日本では生命保険の世帯加入率は非常に高い数値を記録していますが、この状況は世界共通というわけではありません。生命保険発祥の地と言われるイギリスでも世帯加入率は40%程度ですし、世界最大の保険大国であるアメリカでさえ約60%に過ぎないのです。また、ヨーロッパの国々でも軒並み低い数字を記録しており、特に死亡保障付きの生命保険に対する加入率の低さが目立ちます。これは、イギリスをはじめとするヨーロッパの国々は社会福祉制度が発達しているために無理に保険に頼る必要がないからです。一方、アメリカの場合は、多くの世帯が夫婦共働きなので配偶者が突然亡くなったとしても、ただちに生活が困窮するということがあまりないからだと考えられます。しかし、それを言うなら日本も福祉制度は十分発達しており、必ずしも全員が生命保険に入る必要はないということになります。特に、独身の人や扶養する家族のいない人は万が一の事態に備える必要性は低いため、生命保険に入らないという選択肢は十分ありだと言えるでしょう。(※2)

 

 

生命保険以外の保障もある!

 

多くの人は万が一の場合に備えて生命保険に入っておかなければと考えがちです。しかし、忘れてはならないのが公的な健康保険にもさまざまな保障が付いているという点です。まず、病気やケガになって病院で治療を受ける時は健康保険を提示することで医療費が大幅に値引きされます。それでも費用が高額になる場合には高額療養費制度が利用できます。高額療養費制度とは治療を受ける人の月収に応じて1カ月の医療費の上限が定められており、それ以上の料金は払わなくてよいという制度です。この制度を活用すれば実際は100万円かかる治療でも10万円以下の支払いで済ますことが可能です。ただ、病気やケガになると働けなくなり、収入が断たれるので治療費の他に生活費の援助も必要となってきます。そんな時に受けられる保障が傷病手当です。健康保険に加入している会社員が病気やケガで仕事を休まざるを得ない時は、標準報酬日額の3分の2の額を最大で1年6カ月の間受け取ることができます。そして、万が一、一家の大黒柱が亡くなった場合は遺族基礎年金と遺族厚生年金が支給されます。ただし、対象者が会社員ではなく自営業者の場合、傷病手当は支給されませんし、亡くなった場合も支給されるのは遺族基礎年金だけなので注意が必要です。さらに、遺族厚生年金の支給は故人の妻が対象で遺族基礎年期は未成年の子どもが対象となるため、妻が再婚すると遺族厚生年が、子どもが18歳以上になると遺族基礎年金の支給がそれぞれ打ち切られることになります。(※3)

 

 

もしもの時を考える!生命保険の必要性

 

無理に生命保険に入らなくても健康保険に付随する保障を活用すればある程度のセーフティにはなるでしょう。しかし、家族を支える大黒柱に万が一のことがあった場合、それだけでは扶養家族を十分に養えない可能性があります。特に、小さな子どもがいる場合には生活費や進学費用など、何かとお金がかかるものです。もし十分な貯蓄がない場合は、生命保険に加入して不足分を賄う必要があります。まずは生活費や教育費などが将来どの程度必要かを計算してみてください。そして、万が一の場合に健康保険で得られる保障金額をそこから差し引きしてみるのです。その差額が生命保険で補うべき金額ということになります。あとは十分な保障額を得られる保険をピックアップし、いくつかの候補の中から自分にとって最も条件がよいと思われる商品を選びましょう。そうすれば、おのずと加入すべき保険は明らかになってくるはずです。

 

 

生命保険に入っていないという方も!世帯主は加入しよう

 

世帯主が生命保険について考える場合、重要なポイントの一つに貯蓄型保険と定期保険のどちらを選ぶかという問題があります。これを検討するためにはまず、自分の収入と保険に何を求めているのかについて考えることが大切です。たとえば、貯蓄型保険は満期を迎えると今まで支払ってきた保険料が返ってくるというメリットがあります。しかも、その前に万が一のことがあればちゃんと保険金も支払われるので貯蓄と保障の両方の役割を果たすことができるわけです。ただし、貯蓄型保険の保険料は定期保険と比べてかなり高額であるため、収入に余裕がないと家計を圧迫しかねません。それに、子どもが成人するまでの保障があればいいという場合には無理に貯蓄型保険を選択する必要はなく、安上がりな定期保険で十分です。逆に、老後の貯蓄も兼ねたいというのであれば貯蓄型保険でなければ意味がありません。また、安い追加料金で複数の保障が得られるからといって、安易に特約を付けるのもおすすめできません。いくら割安だとしても何十年も保険料を払い続けているうちに大きな金額に膨れ上がっていくからです。保険に加入する際には本当に必要なものだけを厳選し、なるべくシンプルで分かりやすいプランを選択するのが賢明です。

 

 

生命保険の加入を考えるなら… 自分のライフプランを見直す

 

生命保険は決して万人にとって不可欠な存在というわけではなく、必要性の高さは人それぞれ異なります。また、無理に保険に入らなくても公的な保障である程度は賄えるという事実を忘れてはなりません。大事なのは自分のライフプランを見直して、どういった種類の保険をどの程度の保障額で入っておけば安心なのかを知ることです。生命保険への加入を考えるのなら、以上の点に気をつけた上で自分にとって本当に必要な保険を選び抜き、将来後悔することがないようにしておきましょう。

 

 

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