残された家族のための生命保険!死亡保険金の受取人は誰でもなれる?

家族の死亡や病気による経済的な不安を保障してくれる生命保険。保険の対象者が亡くなった場合、保険会社から死亡保険金が支給され、保険契約で指定された受取人が受け取ります。保険契約で受取人を指定する際、なれる人の条件や死亡保険金を受け取ったときに課税される税金の種類などを考慮して決めなければなりません。また、保険契約後、受取人の変更手続きをしなければならないケースも出てきます。そこで、生命保険の受取人や契約内容について解説していきましょう。

 

 

まずはおさらい!契約者・被保険者・受取人

 

生命保険の受取人について理解を深めるには、まず生命保険の契約関係を把握しておきましょう。生命保険の契約に関係してくるのは契約者、被保険者、受取人です。契約者は、保険会社と保険契約をする人で、契約上の責任を負うことになります。そのため、保険料は契約者が支払わなければなりません。また、契約上の解除事由が発生したとき、契約者は保険会社へ解除請求と支払った保険料の返還を求めることができます。被保険者とは、保険の対象になる人のことです。死亡保険の場合、被保険者が亡くなると死亡保険金が保険会社から支給されます。受取人とは、保険契約によって保険金を受け取れる人のことです。通常、受取人は保険契約を結ぶ際、契約者から指定されます。契約者が保険会社と死亡保険の契約をするとき、契約者と被保険者、または契約者と受取人を同じ人にすることが可能です。しかし、被保険者と受取人を同じ人にすることはできません。被保険者と受取人を同じ人にすると、保険金の支給事由が発生したときにはすでに受取人は亡くなっているため、保険金の支給対象がいなくなってしまうからです。(※1)(※2)

 

生命保険を受け取る… 受取人は誰でもなれるの?

 

保険契約の際、契約者から受取人として指定されると、保険金を受け取る権利を得られます。しかし、契約者は受取人として誰でも指定できるわけではありません。一般的に、契約者の配偶者または二親等以内の親族に限られます。また、親等とは親族関係の距離をあらわす単位で、本人の親や子が一親等にあたり、本人の祖父母、兄弟姉妹、孫などが二親等にあたります。法律上、受取人になれる人の定めはありません。しかし、保険会社側は保険金目当ての犯罪を抑制するなどの理由で、受取人に指定できる範囲を一定の近親者に限定しているのです。(※3)(※4)ただ、状況によっては、契約者の配偶者または二親等以内の親族以外の人を受取人に指定できるケースもあります。例えば、契約者に配偶者や二親等以内の親族がいない場合です。このようなときは、三親等の親族を受取人に指定することを認めてくれることもあります。また、保険会社によっては、婚約相手や内縁の人が受取人になることが可能です。ただ、婚約相手や内縁の人を受取人に指定する場合、半年以内に結婚する予定であったり、同居期間が1年以上であったりすることが前提になります。その上で保険会社へ事情を説明して納得してもらう必要があるので、婚約相手や内縁の人を受取人に指定するのは簡単ではありません。(※3)

 

 

受取人によって変わる!保険金にかかる税金の種類

 

生命保険の受取人を指定する際、税金面を考慮して決める必要があります。保険金を受け取る際、契約者、被保険者、受取人の関係性によって、保険金にかかる税金の種類が変わってきてしまうからです。受取人が保険金を受け取ると相続税、贈与税、所得税や住民税のいずれかが課税されます。保険金に相続税がかかるのは、契約者と被保険者が同じ人で、受取人が契約者と被保険者の相続人のときです。保険金は本来相続財産ではありませんが、税法上では相続財産として扱われます。そのため、このような契約形態で受取人が保険金を受け取ると相続税が課税されるのです。(※5)贈与税の課税対象となるのは、契約者、被保険者、受取人がすべて異なる場合です。契約者が夫、被保険者が妻、受取人が子という契約内容で、子が保険金を受け取ると贈与税がかかります。契約者と受取人が同じ状況で、受取人が保険金を受け取ると、一時所得という扱いになって所得税や住民税の対象になります。例えば、契約者と受取人が夫で、被保険者が妻または子である場合です。

 

 

一度契約をしたけれど… 受取人の変更はできるの?

生命保険の契約後、さまざまな事情により受取人を変更したいという場合も出てくるでしょう。契約者は受取人を変更できますが、その際に被保険者の同意を得なければなりません。その上で保険会社に必要な書類を提出して受取人の変更手続きを行います。(※6)遺言で受取人の変更をすることも可能です。この場合、契約者が亡くなって遺言書の効力が発生したときに受取人が変更されます。その際、契約者の相続人は、すぐに遺言で受取人が変更になった旨を保険会社へ通知しましょう。保険会社が受取人変更の通知を受ける前に当初指定された受取人へ保険金が支給されてしまうと、遺言で指定された受取人は保険金を受け取れなくなってしまうからです。被保険者が亡くなる前に受取人が亡くなってしまった場合は、速やかに新しく受取人になる人を決めて契約を変更しなければなりません。もし、変更手続きをする前に被保険者が亡くなってしまうと、受取人の法定相続人が保険金を受け取ることになってしまいます。受取人の法定相続人が2人以上いる場合は、法定相続分の割合に応じて保険金を受け取ります。(※7)

 

 

トラブルを避けるために!死亡保険金の仕組みと契約について知ろう

 

生命保険の契約は、契約者、被保険者、受取人の3者がかかわるので、その内容は複雑です。また、原則契約者の近親者しか受取人に指定できません。契約の仕方や受取人の指定方法によって、課税される税金の種類も変わってきてしまいます。そのため、契約の内容によっては、多額の税金がかかってしまう可能性があるので注意したいところです。さらに、受取人の変更手続きの仕方に不備があると、保険金の受け取りに関してトラブルが発生してしまう可能性もあります。したがって、受取人の指定や変更手続きをスムーズに行うには、保険金の仕組みや契約を知っておくことが大切だと言えるでしょう。

 

 

 

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