検査入院に保険は適用できる?必要な入院費用と入院給付金の有無

医療保険を大まかに説明すると「病気や怪我で入院した場合に保険金が給付される保険」です。ここで問題になるのが、「入院」はどこまでを指すのかという話でしょう。特に問題になるのが、病気と診断されたわけではないものの、時間がかかる検査を行うための検査入院です。「検査入院でも『入院』と言っている以上、医療保険が適用されるのでは」と思っていませんか?実は、状況によって適用されるケースとされないケースがある点に注意しましょう。理解のために必要な知識を徹底解説します。

 

 

検査入院って何のための入院?

 

そもそも、検査入院は何のために行うのかを明らかにしておきましょう(※1)。症状が出ていることから、何らかの病気の疑いはあるものの、原因が不明である段階で、その原因を明らかにする目的で時間をかけて検査を行うことを前提とした入院です。重大な症状が出てしまってから治療を開始すると手遅れになる場合も多々あるため、検査入院をすることで早めに原因を特定し、治療に役立てるために行います。なお、原因の特定が主な目的である以上、検査結果が判明した時点で退院するのが一般的な流れです。この他にも、大きな手術を行う事前準備や、投薬治療等の経過観察のために検査入院を行うケースもあります。

 

 

検査入院では入院給付金は出るものなの?

 

では、検査入院で入院給付金は出るものなのでしょうか?原則的には、出ません。ある保険会社の見解(※2)によれば、「検査のみを目的とした入院(宿泊を伴う人間ドックや健康診断など)は、給付金のお支払い対象となりません。」とのことです。あくまで、医療保険の入院給付金は、病気や怪我が原因で入院した場合の治療費や生活費を保障するのが目的であるため、原因となる病気や怪我がないのに入院した場合はこの目的から外れることになります。そのため、検査入院は入院給付金の支払い対象外となるのが一般的な扱いとなっているのです。

 

 

検査入院の期間や費用が知りたい!

 

検査入院の日数を決めるのは、「どんな検査をどれだけ行うか」ということです。つまり、時間がかかる検査が入っていれば数週間になる場合もある一方で、数日程度で終わる場合もあります。具体的な日数は個々のケースによって異なりますが、睡眠時無呼吸症候群の検査など、24時間単位でデータを取らなければいけない検査が入ってきた場合、長期化する傾向があるようです。なお、検査の費用は、行う検査の内容によって違ってきます。さらに、検査の目的によっても、健康保険が適用されるかされないかは異なるため、自己負担額も変わってくるのです。例えば、一口にがん(悪性新生物)の発見のためのPET検査であっても、「他の検査、画像診断により病期診断、転移・再発の診断が確定できない」場合は健康保険が適用され、「悪性腫瘍か良性腫瘍の鑑別のため」である場合は健康保険の対象外となります(※3)。他にも、入院中の食事代(1食300円程度)や少人数の部屋・個室を希望した場合の差額ベッド代(1日数千円~1万円程度)は全額自己負担となるため、まとまった金額が必要になる心づもりはしておきましょう。この他にも、タオルや寝間着を借りた場合は、1日当たり200円~300円程度のレンタル代がかかる場合もあります。もちろん、これも保険適用外です。加えて、検査を行う際の機械の利用料として数千円から1万円程度の自己負担を求められるのも珍しくありません。もしこだわりがなければ、差額ベッド代がかからない病室を希望した方が、金銭的な負担は少なく抑えられるはずです。なお、病院の都合で差額ベッド代がかかる病室を利用した場合でも、事前に説明を行い、同意書にサインした場合でなければ、差額ベッド代は徴収してはいけないことになっています(※4)。面倒くさいようですが、事前の説明と同意書のサインが省略されていないかは、チェックするのをお勧めします。正直、検査のためであっても、まとまった金額を払うのは金銭的にはかなりの負担です。しかし、検査した上で何もなければ健康的な生活を安心して送れるのは、お金には代えられません。必要な検査は我慢して受ける方が、自分と家族の幸せのためには重要でしょう。

 

 

異常が見つかったら保険適用になる!

 

ここまで、「検査入院は、医療保険の入院給付金の支払い対象外である」と繰り返し説明してきましたが、例外もあります。仮に、検査を進めていく中で、何らかの異常が見つかり、特定の病気であることが確定した場合は、その検査入院は治療を目的とした入院の一環として扱われます。つまり、検査入院であっても、病気を原因としたものであるとみなされるため、医療保険の入院給付金の支払い対象となるのです。わかりやすくするために、具体例を用いて説明しましょう。仮に、がん(悪性新生物)の疑いがあり、検査入院をしたとします。血液検査やPET検査など、必要な検査を一通り行った結果、がんであることが確定した場合、検査入院もがんの治療のために行われたと解釈されるのです。つまり、本格的な治療の前段階の入院と考えられるので、医療保険の入院給付金の支払い対象となります。病気が発見されるのは自分にとっても家族にとってもつらいことですが、発見された以上は少なくともお金の心配はせずに、ゆっくり治療に努めるようにしましょう。

 

※1ヘルスケアPOCKET【病気の症状・原因・治療法を解説】検査入院とは?【心配な期間や日数・保険適用など費用のまとめ】
http://xn--o9j592picar41ae8dgva.com/%E6%A4%9C%E6%9F%BB%E5%85%A5%E9%99%A2%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F%E3%80%90%E5%BF%83%E9%85%8D%E3%81%AA%E6%9C%9F%E9%96%93%E3%82%84%E6%97%A5%E6%95%B0%E3%83%BB%E4%BF%9D%E9%99%BA%E9%81%A9%E7%94%A8%E3%81%AA-13849

※2【損保ジャパン日本興亜ひまわり生命】検査入院をしますが、入院給付金の支払い対象になりますか?
http://faq.himawari-life.dga.jp/faq_detail.html?id=131

※3【がんと生活習慣病の早期発見サイト「PET検査ネット」】保険の適用について基礎知識&治療説明
http://www.pet-net.jp/pet_html/treat/hoken.html

※4【これであなたも医の達人】個室料を払わなくてもよいとき-差額ベッド-
http://tatujin.net/kosituryou.html

 

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