学資保険はおすすめしない?保険の特徴と実状は?

学資保険は子どもが大きくなったときに必要になる教育費を効率的に貯蓄することが目的の保険です。子どもが生まれるとこの保険に入るものが当然だと考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、ものごとにはすべてメリットとデメリットがあります。学資保険が常にベストの選択だとは限らないのです。それをしっかり認識していないと思わぬ損失を被ることにもなりかねません。そこで、保険加入を検討する際に参考になるように、学資保険の特徴や実状などについての解説をしていきます。

 

 

学資保険はインフレリスクが高い

学資保険は貯蓄を確実に増やせるのが魅力です。貯金だとついつい他のことに使ってしまい、なかなか思うように貯まらないものです。それに対して、学資保険は毎月支払う額が決まっているので否応なく貯蓄が増え続けることになります。そのうえ、定期預金などはお金を預けてもほとんど利子はつきませんが、学資保険は満期まで保険料を払い続けることで、しっかりと上乗せ分がプラスされます。ところが、ここに落とし穴があるのです。学資保険が満期を迎えるのはおよそ15年~20年後です。もしその間にインフレが起きたらどうなるでしょうか。学資保険の利率は景気の動向に関係なく一定であるため、相対的に保険金の価値が目減りしてしまうのです。それならば、景気の動向に合わせて金利が変動する定期預金の方がよかったということにもなりかねません。(※1)日本の物価はあまり上がらないから大丈夫だと思う人もいるかもしれませんが、経済というのは常にインフレとデフレの繰り返しです。資本主義国家である以上、インフレが永遠にないということはまず考えられません。経済は数年もあればその様相をがらりと変えてしまう可能性がありますし、ましてや15年後、20年後にどうなっているかは誰にもわからないでしょう。もし、20年の間に物価が倍になっていれば保険金の価値は実質半分になるわけで、これは決して看過できないリスクだといえます。(※1)

 

 

期間のわりに利率が低い

 

学資保険の利率は保険会社やプランによっても変わってきます。数値の高いものにはドル建てで返戻率120%を超えるものもありますが、これはあくまでもドル換算の数値です。もし満期時に円高になっていると、円に換える際に保険金が大きく目減りしてしまいます。また、110%を超えるものになると18年満期の保険の保険料を最初の10年で全額支払わなくてはならないなど、条件が厳しいものが増えてきます。そうしたものを除いた学資保険の返戻率を見てみると、相場は105%~110%といったところです。そう考えると利率は意外と低いことがわかります。仮に、返戻率が105%だとすると200万円の貯蓄が210万円になるだけです。もちろん、10万円がはした金というわけではありませんが、20年近くも預けていてこれだけしか増えないのでは少し物足りないのではないのでしょうか。さらに、元金より増えるのならまだよいのですが、子どもが病気になったときのことなどを考えて医療保険の特約をつけたりすると、返戻率が100%を割り込んでしまう可能性もあります。それでは教育費を増やすという当初の目的が果たせなくなり、なんのために学資保険に加入しているのかが分からなくなってしまいます。(※2)

 

 

途中解約をするならおすすめしない

 

保険に加入していてもどうしても保険料を払うのが苦しくなったり、解約をして返戻金を別のことに使わなければならなくなったりする場合があります。ところが、定期預金などとは異なり、学資保険を途中で解約すると戻ってくるお金が元金を大きく下回ってしまう可能性があるのです。特に、解約した時期が加入して間もない頃であれば損失割合もそれだけ大きくなってしまいます。どのくらいの期間、加入していれば返戻金が元金を上回るかというのは契約内容にもよりますが、おおよその目安は10年です。そのため、短期間で解約をしてしまう可能性がある人には学資保険はあまりおすすめできません。学資保険を検討する際には、最低でも10年先までの生活プランをしっかりと見据えたうえで保険に加入する必要があります。たとえば、満期保険金を少しでも多く受け取りたいからといって、毎月の保険料を支払い可能範囲ギリギリまでに高めたりするのは避けた方がよいでしょう。最初はなんとか保険料を払えたとしてもローンや生活環境の変化などで出ていくお金が増えていくとたちまち支払いに窮してしまうからです。(※3)

 

 

学資保険に加入すべきなのはどんなケース?

 

学資保険に加入する必要性が高いのは貯金をするのが苦手な人です。子どものために教育費を蓄えたいけれどついついお金を使ってしまうという人であれば、学資保険は目的を達成するための強力な後押しとなってくれます。そのうえ、普通に貯金をするよりも上乗せ分が期待できるので一石二鳥です。ただし、その場合でも、途中で支払いが苦しくならないように保険料は無理のない額に設定しておくことが大切です。逆に、計画性があってしっかりと貯蓄のできる人は学資保険の必要性はそれほど高くないかもしれません。自分の場合はどうなのかをしっかり見定め、有効に保険を活用するようにしていきましょう。

 

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