契約したいけど… 生命保険加入時に健康診断書の提出は必要?

生命保険は、健康な人が生活や生命に影響を与えるような体の状態になってしまったときに保険金がもらえるシステムです。このため、基本的に加入する際には健康であることが前提となっています。このことから、生命保険に加入する際には現在の健康状態を記した健康診断書を保険会社に提出する場合があります。しかし、これは必ず提出しなければいけないのでしょうか。そこで、生命保険加入時の健康診断書の提出の必要性について解説します。

 

 

生命保険に加入したい… 健康診断書は審査に影響する?

 

生命保険は加入者から集められた保険料が保険金として受取人に支払われます。(※1)このため契約者に不公平さが出ないように加入の際には健康状態についてもチェックが行われるのです。(※2)現状で健康状態が悪化する懸念を持っている人は、健康な人と比べて今後通院や入院などで保険金を受け取る可能性が高くなります。このため、加入希望者の現状の健康状態を知る手段として保険会社は加入審査の際に健康診断書の提出を求めることがあるのです。ただし、健康診断書がないと絶対に審査を受けることができなかったり加入することができなくなったりするというわけではありません。そもそも、保険会社が健康診断書の確認を行うのは給付金の支払いのリスクの高さを見極めるためです。そのため、保険会社から提示された健康状態の質問事項に答える告知書への記入だけで加入審査を受けることができる場合もあります。(※2)(※3)

 

契約金額に応じて必要性は変わる

健康診断書の提出が必要になるかどうかは保険会社や保険商品によって異なります。(※3)また、同じ保険会社の保険商品でも契約内容や保険の金額によって健康診断書の提出の必要の有無が違ってくることがあるのです。たとえば、ある保険会社では、25~39歳の年齢の人が健康診断書を提出し通常の審査を受けて契約をした場合、死亡保険の限度額は3億円となっています。しかし、健康診断書の提出を行わず告知書のみで審査を受け契約を結ぶと死亡保険の限度額は1500万円と大幅に下がってしまうのです。このため、この保険会社では25~39歳の人が3000万円を限度額とする死亡保険に加入したいと考えても、告知書のみの審査では加入することができなくなります。どうしても3000万円までの保障がある死亡保険に入りたいと思ったら、健康診断書の提出を行うか保険会社が指定する項目についての医師による診査を受けることが必要となるのです。ただし、告知のみの限度額となる1500万円までの保障でもよいと考えた上で死亡保険への加入を検討した場合でも、告知に記載された疾病歴などの内容によっては健康診断書の提出が求められることもあります。(※3)

 

 

健康診断書を提出した!年代別の着目ポイント

 

できる限りの生命保険の保障額を求めて健康診断書を提出したいとは考えるものの、自分の健康状態に自信がなく実際に審査が通るかどうか不安であると感じている人もいることでしょう。一般的に健康診断書の審査には年代ごとに見られるチェックポイントがあります。たとえば、30代までであれば身長や体重、血圧のほか、尿糖、尿たんぱくが着目されやすい項目となっています。尿糖とは血液中の糖が過剰に増加して尿中に排泄された糖のことです。(※4)健康な体であれば尿中に糖が排泄されず、排泄されてしまったとしても血液中に戻ることが通常であるため糖尿病などの病気の疑いがもたれることがあります。(※5)尿の中にたんぱくが排出される尿たんぱくも健康の懸念材料となります。腎臓の働きに不具合が生じていると体内で吸収されずにたんぱく質が尿へと排出されてしまうからです。(※6)40代に入ると、さらに心筋梗塞や不整脈などがわかる心電図、肝臓の機能の状態を調べる肝機能検査といった項目の結果も着目されやすくなります。(※7)(※8)他にも、さまざまな病気の引き金になる動脈硬化に関わりを持つ血中脂肪や糖尿病を引き起こす血糖値の検査といったものもチェックされる項目とされているのです。(※9)(※10)

 

 

経過観察・再検査・要精密検査がある項目… どう対処すればいいの?

 

生命保険に加入するために受けた健康診断で思わしくない結果となる場合もあるものです。また、加入審査の際に提出しようとしている健康診断書に「経過観察」や「再検査」「要精密検査」と記入されてしまうケースもあります。このような場合には再度検査を受診することが必要です。(※11)「再検査」のようにはっきりと病気の診断が下されていない場合でも、健康上に異常ありと疑われる指摘があったという事実に変わりはありません。まだ病気と決定的に診断されていないからと事実を隠して加入すると、いざ保険金を受け取ろうとしても告知義務違反として保険金を受け取ることができなくなるばかりか、すでに受け取っている給付金の返還を求められることもあります。(※12)生命保険への加入の際には過去の疾病歴だけではなく、現在の健康状態についても正しく事実を伝える義務があるのです。(※11)再検査を行って異常がないとわかれば、堂々と健康であることを証明することができます。(※11)もしも再検査の結果、病気が発覚した場合には、治療を受けて改めて再検査を受け、その結果とともに完治証明書を提出するとよいでしょう。

 

健康診断書の提出は保険会社へのアピールに!

 

生命保険に加入するために受ける審査は必ずしも健康診断書の提出が必要というわけではありません。しかし、健康診断書の提出をしないと同じ金額の保険料を支払っているにもかかわらず、受け取れる保険金の額が少なくなってしまうことがあります。また、健康診断の結果で受けた指摘をうやむやなままにしておくと、保険金が必要となった際に病気の異常があったのに告知しなかったなどと判断されて受け取れなくなるケースもあるのです。病気やケガ、家族の死亡などで経済的な負担を助けてくれる大切な生命保険の保障を損することなく受け取れるようにしておくためにも、健康診断書をしっかりと提出して保険会社にアピールしておくとよいでしょう。

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