保険の先進医療特約は組んでおくべき?メリットとデメリットまとめ

「先進医療特約」について、名前は知っていても詳しく把握している人は少ないかもしれません。保険の中には先進医療特約を付けられるものがあります。高度な技術を要する先進医療の高額な費用をカバーしてくれる特約として、治療の際には自己負担の軽減に役立つものといわれています。この特約は保険に付けたほうがいいのでしょうか。保険の先進医療特約の内容について理解し、自分に必要なものか検討してみることをおすすめします。(※1)

 

 

先進医療特約の意味って?必要なものなの?

 

先進医療とは大学病院などで研究し開発された医療技術で、安全性や治療効果が確立されたものですが、保険診療にするかを検討中のものです。健康保険を使うことができないため、先進医療を受けた場合の治療費は全額自己負担になってしまいます。先進医療というと高額なイメージがありますが、すべてがそうなる訳ではありません。がん治療に多く使われる陽子線治療や重粒子線治療などが、医療費が高額になる先進医療なのです。厚生省の平成27年度先進医療技術の実績報告で、「年間実施件数の多い先進医療Aベスト10とその平均技術料」によれば、上位10位の中の大半は10万円以下の治療費になっています。また、これらの先進医療を受けることになる確率は低いため、先進医療特約はあまり必要だとはいえない現状でしょう。(※1)

 

 

先進医療を受けるには?受け方はあるの?

 

先進医療は、保険診療を受けている患者が希望し、なおかつ医師が必要性や合理性を感じた場合に実施されるものです。先進医療は、医療技術ごとに対象となる疾患や実施する医療機関が限定されています。また、これらは厚生省により随時見直しが行われているので、利用する際には確認することが必要でしょう。先進医療の費用は医療の内容により異なりますが、病院によっても費用が異なるので注意することをおすすめします。
先進医療を受けるには特別な手続きはいりません。一般の診療と同じように窓口に保険証を提示し、診療の中で必要になれば医師からの説明があるでしょう。その内容や技術料について納得できるなら、同意書に署名することで先進医療を受けることができます。各保険制度の一部負担金と先進医療費、食事の費用については、それぞれ別に領収書が発行されます。これらの領収書は、税金の医療費控除の申請をする際に必要になるので覚えておきましょう。(※2)(※3)

 

 

先進医療は高い?自由診療でかかる費用は?

 

先進医療の費用は一般的に高いというイメージがありますが、自由診療との違いや具体的な費用について理解しておきましょう。
「混合診療の禁止」として、健康保険対象外の治療法や未承認薬を使う自由診療を行うと、通常では健康保険対象分まで自己負担になってしまいます。しかし、先進医療は例外的に保険診療との併用が認められていて、自由診療よりも受けやすいシステムになっているのです。(※4)
厚生労働省の「平成27年6月30日時点で実施されていた先進医療の実績報告について」によりますと、先進医療の中の重粒子線治療の場合は300万円程度、陽子線治療は270万円程度かかることが分かります。先進医療の治療費には、技術料などにより大きな差がありますが、どの病気になるのかは予想できません。やはり、がんなどの先進医療には高額の治療費が必要な場合があるので、特約保険を付けることには、保険の原点ともいえる「万が一に備える安心感」の意味があると考えられます。(※2)

 

 

先進医療の費用に保険を適用!2つの手段とは?

 

先進医療の費用に保険を適用するには、先進医療特約でカバーする方法、主契約でカバーする方法という2つの手段があります。
今入っている保険に、あらかじめセットされている先進医療特約を付けると、多くは月額100円程度で契約できます。厚生労働省の平成25年度の先進医療にかかった費用の総額から、国民1人当たりの金額を算出すると年間約105円となります。一見、保険会社の利益が大きいようですが、これから先進医療の知名度が上がるにつれ利用者が増加する可能性もあります。すると、保険会社は契約者への先進医療費の支払いが増えるので、今のような利益は維持されないでしょう。将来的に、先進医療特約の契約内容について見直しをする保険会社があるかもしれません。
(※4)各保険会社の保険商品には、特約付きと主契約の数を比べると特約のほうが多く、コスト上も特約をつけたほうが先進医療は安くなる傾向にあります。先進医療費について特に心配な人は、最も保険料の安い定期タイプの医療保険を選び、先進医療特約を付けることをおすすめします。(※5)

 

 

先進医療対応は必要?メリットとデメリットは?

 

先進医療特約は、安心を買う意味ではあったほうが良いでしょう。先進医療に保険を使うメリットとしては、月額100円程度の少ない費用の追加で万一の保障を受けられることがあげられます。何十年という長いスパンで考えると、もし特約を使わなかったとしても安心料として納得できる額です。デメリットとしては、新たに加入するとなると既存の保険よりも高い保険料を支払わなければならないことです。例えば20代で先進医療特約を付加していない終身型の医療保険に加入していた場合では、30代になり新たな保険に加入すると年代が上がっているために保険料も上がってしまいます。自分や家族が先進医療の必要ながんなどの病気になるかどうかは誰にも予想はできません。しかし、先進医療特約は自分や家族の将来への不安を和らげてくれるものです。いざという時の保障があることは心強いもの。先進医療特約などの保険は、将来が確実に予想できないからこそ検討しておくことが必要でしょう。(※5)

 

 

※1.【医療保険の教科書】人気の先進医療特約は本当に必要なのか?
http://hokensc.jp/iryou/senshin.html

※2.【ライフィ】「先進医療」ってなに?
http://lify.jp/%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%83%9E%E3%83%A1%E7%9F%A5%E8%AD%98/%E5%85%88%E9%80%B2%E5%8C%BB%E7%99%82%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%AA%E3%81%AB%EF%BC%9F/

※3.【厚生労働省】先進医療の概要について
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/sensiniryo/

※4.【Business Journal】先進医療特約付き保険は入る必要ない?保険会社が大儲け?驚きの先進医療費用
http://biz-journal.jp/2014/09/post_6054.html

※5.【保険コネクト】先進医療の費用と保険が必要か判断するために知るべき基準
https://hoken-connect.jp/columns/87/#i-3

 

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